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一日店長は、いくらかかって、いくらもらえるのか。調べても数字が出てこないのは、書いている人が出し惜しんでいるからではありません。実際に募集を開いてみると、条件の形そのものが店ごとに違います。5件を開いて確かめました。
「一日店長の相場は◯円」と言えないのは、お金の流れる向きすら店によって違うからです。 こちらが払う店もあれば、こちらが受け取る店もあり、 どちらも発生しない店もあります。開いた5件のうち、条件を具体的に書いていた4件が、4つとも違う形でした。
全国に10店舗以上を展開しているイベントバーエデンも、 「だれでも1日店長ができるのですか?」という質問に対して「はい、歓迎します。条件等は各店舗により異なります」と案内しています。同じチェーンの中ですら違う、ということです。
エンジニアが集まるバー HACK.BAR の1日店長システムは、こう書かれています。
当店と金銭のやり取り等は一切発生しない
場所と設備を使わせてもらい、売上は店のものになる。 立つ側は自分のイベントを開ける場所を得るという形です。 ⚠️ この店はスタッフの許可を得た人だけが利用でき、 事前に来店して相談することになっています。「無料だから誰でも」ではありません。
新宿の1日店長バー Layover は「箱代・ノルマ無し」と書いたうえで、 「売上に応じて報酬をお渡しします」としています。 ⚠️ 割合は公開されていません。この形は下振れしても持ち出しが無いのが特徴で、 初めての人が試しやすい形と言えます。
お酒を作れなくても構わない、とも書かれています。 「常駐スタッフもいるのでお酒作った事なくてもOK」。技術ではなく、人を呼べるかが見られているということです。
清澄白河の「あのひと」(運営:株式会社シゴトヒト)は、数字を公開しています。
店舗にある在庫の飲食物を販売する場合は売上の3割、持ち込みの場合は売上の7割を 業務委託費としてお支払いします。固定費などはかかりません。
店の在庫を売れば3割、自分で持ち込んだものを売れば7割。仕入れたのが誰かで、割合が変わっています。⚠️ なぜその割合なのかは書かれていないので、 ここではそう決まっているという事実だけを書きます。
この形が示しているのは、「一日店長の取り分」という単一の数字は無いということです。 同じ店の、同じ一日の中でも、何を売ったかで割合が変わります。
逃げBar White Out は、月額の固定費を挙げています。 家賃17万円、光熱費約3万円、通信費約1万円、それに消耗品費。 これらを共有経費として扱う形です。
売上の分け方も決まっていて、店が提供するドリンクは店舗側が回収し、持ち込んだメニューは店長側が回収する。③と考え方は同じで、誰が用意したものかで分けるという線です。
4つを並べると、2つのことで決まっているのが見えます。
⚠️ 逆に、「集客はどちらの仕事か」は割合に現れていません。開いた5件のどれも、集客の負担を理由に割合を変えてはいませんでした。集客について何と書いてあるかは店によって違い、 明示していない募集もあります。
割合が分かっても、元になる売上が分からないと計算できません。 客単価を公開している店があります。イベントバーエデンです。
平均的な客単価はお酒を飲まれる場合は2500円程度、飲まれない場合は2000円程度になります。
これはエデンの数字で、他の店に当てはまるとは限りません。 ただ桁の見当をつけるには使えます。 呼べる人数を掛ければ、その日に動く金額のおおよそが出ます。 そこに、上の①〜④のどの形かを重ねると、自分の手元にいくら残るのかが見えてきます。
条件が店ごとに違う以上、聞くしかありません。あとから揉めるのは、たいていこの6つです。
金額を先に聞くのは、失礼ではありません。募集を出している側も、条件が伝わらないまま当日を迎えるほうが困ります。
場所を借りない形だと、この記事で見た変数のうち場所代・在庫・仕入れが、まるごと無くなります。誰が用意したものを売るのかという論点も、 お出しするものが無いので出てきません。
残るのはお代をいくらにするかと、そこから引かれる手数料がいくらかの2つだけになります。
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